ブローバイガス大気開放とは一体なに?車検はどうなの?
車をメンテナンスしていると自分で何かいじってみたくなりますよね。
車の用品ではさまざまなものがあり、その中でも比較的に簡単に出来るブローバイホース系の用品があります。
「ブローバイガスは大気開放した方がいい!」
なんていうのも聞いたことあるのではないでしょうか。
今回はこのブローバイガスと車検の関係性に関して紹介していきます。
昔と今ではエンジン性能の違いがあるので間違った理解をされて無意味な作業をしないように確認していきましょう。
ブローバイホースとは?ブローバイガスとは?
そもそもブローバイホースとは何なのかを説明すると上画像はブローバイガスを還元する装置になります。
エンジンでは燃焼行程時にガスが発生しますそのガスは有害なものなので大気に開放してしまうと、大気汚染につながるので、そのガスをまたエンジン内で循環させてあげて燃焼させてあげるそれが上画像の装置
これが「ブローバイガス還元装置」になります。
ここのガスを運んでいるホースがブローバイホースになります。
このブローバイガスはエンジンの摩耗がすすむとより発生する量が多くなり新しいエンジンよりも劣化が進んだエンジンの方がよりガスが多くなる傾向があります。
環境に悪いガスを何故開放するの?
地球に有害なガスなので車検の基準でも大気開放してはいけない決まりになっています。
ブローバイホースを取り外したり、開放していると車検には通りません、車検項目にもある通りブローバイガスに付いてちゃんと点検項目があります。
ではそんなホースを外して大気開放したら地球は汚れるし何の為にするの?
そうなりますよね。
それにはブローバイガスに含まれる成分はエンジンにも良くないのです。
エンジンオイルが汚れる原因もこのブローバイガスによる影響が強くなります。
その他にも吸気系統の汚れなども影響してきます。
ブローバイガスにはエンジンオイル等のミストが含まれていますので、こういったミストが吸気系統を汚す原因にもなっています。
このようなものを少しでも防ぐのにミストを回収するための、キャッチタンクなどの部品が売っていたりもします。
キャッチタンクを取り付ける事によりミストとガスを分ける役割をしてくれますので効果的でもあります。
しかしそれでもエンジンには良くないガスを吸わされているので、そんな必要ないガスはいっそのうのこと「大気に出しちゃえばいいじゃんか〜」となってブローバイホースの大気開放がされるようになったという訳です。
しかしこれは昔の話なので今はそれほど気にしないでいいぐらいのエンジンになっています。
ブローバイガス大気開放は古い
エンジンの性能が上がって今ではエンジンオイル交換寿命も格段に伸びました。
それには、こうしたブローバイガスの対策があり、今の車ではブローバイガスの発生を最小限にして、ガスの回収も効率的になっています。
そういったエンジン性能の向上によりエンジンオイル交換寿命が伸びました。
さらにエンジンオイル自体も性能が向上している事もあるのでブローバイガスの影響は以前より軽減しているのです。
むしろブローバイホースを外してしまう事で逆に悪影響が考えられます。
ブローバイホースを外すと、クランクケース内の圧力が上昇してしまい特に高回転時ではエンジンに悪影響を及ぼす事も考えられます。
今のエンジン性能であればわざわざブローバイホースを外さないでクランクケース内部を換気させる役割を持っていますので外す必要は無いと思います。
今ではブローバイガス大気開放は環境にも悪くエンジンにも悪いさらには車検にも通らない事になるので、メリットは期待できるものではありませんので、そのままで使用した方がベストですよ。
対策するとすれば、先ほど紹介したキャッチタンクぐらいです。
余計な不純物を取り除いてくれるので「燃費」「パワーアップ」が期待できます。
エンジンルームのドレスアップにもなるのでおしゃれでいいかも♪