車検での燃料漏れ点検を自分出来るようになるやり方
車検の点検項目には「燃料漏れ」という項目がありますが、この点検はどこをどう点検して、どういった状態が正常なのか異常なのかが事前に分かれば車検で指摘を受けたり自分でユーザー車検をする時にも役に立つと思います。
今回紹介する点検方法は特に何かを外したりしないので「目」と「鼻」で確認するだけなので簡単に出来る方法です。
ポイントを抑えて点検すれば車検でも役に立ちますしエンジントラブルも未然に防ぐ事が出来るようになりますよ!
自分で出来る燃料漏れ点検
燃料の簡単な構造な上の画像のような感じになっています。
燃焼タンクは車の後ろの方にありそこから燃料ポンプにて燃料を吸い上げてフューエルインジェクターといわれる部品でエンジンに燃料を送り込みます。
燃料の漏れ点検は、目で見るより匂いの方が先に分かるかなと思います。
「なんかガソリンの匂いがする!!」
なんて時は燃料もれの点検を実施した方がいいでしょう。
ではここで点検するのは、燃料系の中で最も漏れが発生しやすい「燃料ホース」の部分です。
こういったゴム製のホースが取りついているのですが、このホースが年々劣化してくると
こんな感じでひび割れが起きて燃料が漏れてしまいます。
こういったひび割れがないかを点検するのですが、最近のクルマや平成15年以降ぐらいの車からはこの種類のホースは使用されなくなり最近ではこのようなホースが使用されています。
こういった樹脂製のホースにかわっています。
これは以前のホースと比べて耐久性に優れているのでホースのひび割れなどが起きません。
点検するとすれば、ホースと配管の継ぎ目から漏れがないかの確認だけで十分です。
燃料漏れに関しては、ほとんど発生しない不具合なので確率的には低いですが事故等をして車の下回りを損傷すると燃料漏れに繋がる事の方が多いので劣化による燃料漏れはそれほど多くないと思います。
エンジンルームを開けたらガソリン臭いという場合は点検するぐらいで問題ないかと思います。
余談ですがガソリンスタンドでよく勧めてくる「ガソリンタンクの水抜き剤」あれは使用しない方がいいです。
以前に水抜き剤を定期的に使用したお客様のクルマが燃料漏れを起こして、原因を探った所、燃料タンクに穴が空いていた事がありました。
特に錆がひどいクルマではなかったですし、下回りをどこかぶつけた訳ではなかったので何が原因で穴が空いたのか気になってタンクの中を調べたら・・・
ヘドロ!?みたいなドロドロした水分を含んだものがタンクの下にたまっており、そこから錆が発生していました。
もちろんお客様が何か燃料タンクに特別な物を入れたわけでもなく、定期的入れてたものと言えば「水抜き剤」・・・
そもそも燃料タンクに水抜き剤の必要性はありませんので入れる必要がありません。
無駄になりますし、かえって不具合が起きた車が以前にあったので勧められても断りましょう!
話がそれましたが、基本的に燃料漏れはよほど錆がひどいクルマや年式が経過した車、あとは下回りなどをぶつけて場合に可能性が高くなるので、新車から10年ぐらいでは特に不具合は発生する可能性は低いです。
まずは、エンジンルームの匂いや、いつも停めている駐車場の床を見て異常がありそうな場合は今回のポイントを点検してみて下さい。